ごあいさつ
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、全国各地でCOVID-19感染症対応にご尽力されている全ての医療者の皆様に心より敬意を表します。
臨床呼吸機能講習会は、日本呼吸器学会学術講演会と回数を同じくする約60年の長い歴史があり、日本の呼吸器病学の向上と発展に寄与してきた伝統ある講習会です。しかしながら、第60回臨床呼吸機能講習会の開催にあたり、COVID-19感染拡大の状況下で多くの人が集まる大規模な講習会の開催は難しい状況であり、感染リスクに警戒しながら開催できる呼吸機能講習会実施のあり方について検討してまいりました。
その結果、感染拡大のリスクを最小限とすることを第一とすべきと考え、名古屋国際会議場での通常開催は行わないと判断いたしました。コースも基礎コースのみとし、8月27日から29日の3日間のWEB開催のみといたしました。
専門医の更新資格は授与いたします。専門医新規受験のための資格については、本年度に専門医の試験を受験する場合のみ授与いたします。また、資格は8月27日から29日の3日間のWEBを受講した者のみ得られます。不安定な通信環境のため十分に聴講できなかった場合や再度録画を見たいという希望に応えて、講習会終了後1週間は録画配信をいたします。
基礎コースは呼吸機能の理解を深め臨床に役立てる事を目的としています。本来であれば、呼吸機能の検査機器を体験しながら実習をおこなっていただくところですが、WEB配信につき、検査を行っている様子の録画を視聴しながら(一部はライブ配信)の解説となってしまいます。また、呼吸機能を中心とした症例を通して受講生と共に考えるベッドサイドフィジオロジーがありますが、症例提示をおこない、皆さんには課題を出し、呼吸機能を通して考えていただきます。その後に解説という形になります。質問につきましては質疑応答の時間を設けておりますので、事前にチャット機能を使って質問していただければと考えています。
開催形式の大幅な変更に伴い、受講生の皆様には多大なるご迷惑とお手数をお掛けいたしますこと重ねてお詫び申し上げますとともに、引き続き皆様のご理解、ご支援を賜りたく何卒宜しくお願い申し上げます。